地震ニュース

日本地震前兆現象観測ネットワーク 4653 '19 10/23


①『本日の地震3回』

23日17時26分 宮城県沖 M4.2 震度2

23日12時43分 岩手県沿岸 M4.2 震度2

23日05時54分 父島近海 M4.8 震度2

MKNA情報なし。


②『この地震(最大)』

父島近海 M4.8 震度2

国分寺イオノをチェックしたがなり遠距離であり電離変化は見つからなかった。


③『本日のイオノ』

赤7個。

未精査。


④『阿蘇火山に関する臨時情報(第111号) 

10月23日 福岡管区気象台。

阿蘇山では、火山性微動の振幅が大きい状態で推移しており、火山活動が高まった状態が続いています。


火山性微動の振幅は、大きな状態で変動を繰り返していましたが、21日16時頃から、阿蘇中岳西山腹観測点南北動の1分間平均振幅が3.5マイクロメートル毎秒を超えた大きい状態で推移しています。

微動及び火山性地震の回数は、引き続き多い状態で経過、時々振幅のやや大きな地震が発生しています。

昨日の火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あたり3600トンと非常に多い状態で経過しています。

中岳第一火口で10月7日に発生した噴火は、本日15時現在も継続しており本日の噴煙は最高で火口縁上1000m迄上がりました。

このように、火山活動が高まった状態となっていますので、今後の火山活動の推移に留意して下さい。


⑤『口永良部島火山臨時情報(第105号)』

10月23日福岡管区気象台・鹿児島地方気象台。

口永良部島では、18日に一時的に火山性地震が多い状態になりました。今のところ、特段の変化は認められませんが、火山活動が高まっている可能性があります。

口永良部島では、18日に新岳火口付近の浅いところを震源とする規模の大きな地震(山麓で体に感じない程度)と、新岳の西側山麓のやや深い場所が震源と推定される地震が発生する等、一時的に火山性地震が多い状態となりましたが、19日以降は規模の大きな地震や新岳の西側山麓のやや深い場所が震源と推定される地震の発生はなく火山性地震は少ない状態で経過しています。 

新岳火口では、白色の噴煙が22日に最高で火口縁上400mまで上がりました。

19日以降、特段の変化は認められませんが、火山活動が高まっている可能性があり、今後の火山活動の推移に留意して下さい。


⑥『Nict, 篠原情報(10/23 )』

低速の太陽風が続き、磁気圏も穏やかです。

⑦『22日の活動度指数』

黒点数、黒点総面積は0

F10.7は65.6

地磁気K指数は7、最大2


⑧『Nict,宇宙天気』

「宇宙天気予報」という言葉は、あまり聞き慣れない言葉かもしれません。 勿論、宇宙に雨や雪、台風が発生するということはありませんが、実は、 それに似た現象により私達の生活は様々な影響を受けています。

まず、宇宙天気と密接な関係のある太陽の活動についてお話しします。

太陽の活動は、人類の活動に大きく影響を与えています。

太陽は46億年という長い時を「燃え」続けていますが、この熱と光はどのように生み出されているのでしょうか。

実は太陽は水素と呼ばれる元素の塊であり、 その水素原子4つが「核融合」することでヘリウムに変換される際に僅かに失われる質量がエネルギーとして放出される結果で発生しています。言ってみれば太陽は天然の核融合炉と言えます。

太陽の光や熱は地球上の生き物に欠くべからざるものではありますが、それと同時に生命にとって有害なX線や紫外線、高温の電離気体をも放出しています。

太陽から来るこれらの危険な物質に対し、地球は2つの防護壁を持っています。

一つは地球の持つ濃密な大気であり、太陽から来るX線や紫外線等の電磁波が地上に届くのを防いでいます。

生命にとって有害なこれらの電磁波を防ぐ過程で大気の最も外側の領域は「電離圏」と呼ばれる電気を帯びた層となっています。

もう一つは地球の持つ磁場であり、これが太陽から来る「太陽風」と呼ばれる電気を帯びた気体の流れから地球を守っています。

しかしながら、後述する太陽面爆発やそれに伴うコロナ質量放出(CME)の発生等により高密度の太陽風が地球方向に放出されたときには、 その太陽風の持つ磁場の向きによっては地球磁場の防護壁をすり抜け、地球のそば迄太陽風の影響が到達することがあります。

これにより、まず大気の防護壁の外にある人工衛星や宇宙ステーション等の運用に影響が現れます。

具体的には、高エネルギーの粒子が人工衛星を突き抜ける際に電子機器の誤作動を引き起こし異常動作となる可能性、 或いは比較的エネルギーの低い荷電粒子が衛星の筐体を帯電させ、ショートすることで回路等を破壊する現象等が挙げられます。

又、宇宙飛行士等には被曝の問題も発生します。

更には、この高密度の太陽風は前述した電離圏の構造を乱し、静穏な時とは大きくその状況を変えてしまいます。 その結果電離圏反射を利用する短波通信・放送や、電離圏を透過する衛星・地上間の電波利用に影響を与えます。 特に最近ではカーナビなどに利用される衛星測位への誤差要因として注目されています。

このような一連の自然現象を「宇宙天気」と呼び、その現況把握及び予測を「宇宙天気予報」と呼んでいます。 近年もっとも宇宙天気に関する情報を必要としている分野として、航空運用が挙げられます。

近年極域航路の活発な利用が進められていますが、この領域は赤道上空の通信衛星の仰角が小さいことから、 陸上との通信は短波に頼ることになります。その一方で、極域は宇宙天気の影響を受けやすい領域でもあります。

電離圏の乱れによる短波通信の不具合に加えて、衛星測位の不具合、更に乗客乗員の被曝のリスクも、 極域ではより高まると考えられます。これらのリスクを避けるために、現在国際民間航空機関(ICAO)では宇宙天気が乱れているとき、 或いは乱れが予報されるときには極域を避ける運用を行うことなどが検討されています。

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