地震ニュース(南海トラフ大地震)
日本地震前兆現象観測ネットワーク 5729 '22 11/8
①『本日の地震 4回』
8日 17時38分 石川県 M3.1
8日 14時14分 トカラ列島近海 M3.5 震度3
8日 03時35分 トカラ列島近海 M2.5
8日 03時15分 トカラ列島近海 M2.4
8日の月齢は14.0。
②『地磁気嵐、放射線帯電子に関する臨時情報』
差出人: 情報通信研究機構宇宙天気予報センター
送信日時: 2022年11月8日 15:50
宛先: ja7hoq@.jp
【地磁気嵐、放射線帯電子に関する臨時情報(2022年11月8日 15時50分)】
【地磁気嵐】
11月7日9時UT頃に発生した緩始型地磁気嵐は、8日3時UT頃に終了、地磁気水平成分の最大変化量は約108nTでした。
【放射線帯電子】
静止軌道における2MeV以上の電子の24時間フルエンスが11月4日20時UTに3.8x10^8 particles/cm^2/srを超えて、6日10時UTには最大8.54×10^8 particles/cm^2/srに達しました。
その後、下降し8日6時UTに基準値(高い状態の半分)の1.9×10^8 particles/cm^2/srを下回りました。
③『Nictイオノ』
赤10(稚内1、国分寺5、山川1、沖縄3)
未精査。
④『関東N嵐 警戒』
11/8 16:45 - 18:15 1時間半
最大17:30 -5.4MHz 3.7MHz
⑤『沖縄P嵐』
11/8 04:45 - 08:00 3時間:15分
最大 07:15 +5.6MHz 13.1MHz
⑥『篠原情報(11/ 8 13:03)』
太陽風磁場の強まりが到来、磁場が南向きに変化して磁気圏の活動が強まりました。
⑦『7日の活動度指数』
黒点数 87
黒点総面積 860
F10.7 134.6
地磁気K指数合計は 24、最大5
⑧『南海トラフ地震関連情報(最近の南海トラフ周辺の地殻活動)』
報道発表日
令和4年11月8日
概要
現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時(注1)と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません。
本文
最近の南海トラフ周辺の地殻活動
現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時(注1)と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません。
(注1)南海トラフ沿いの大規模地震(M8からM9クラス)は、「平常時」においても今後30年以内に発生する確率が70から80%であり、昭和東南海地震・昭和南海地震の発生から既に70年以上が経過していることから切迫性の高い状態です。
1.地震の観測状況
(顕著な地震活動に関係する現象)
目立った地震活動はありませんでした。
(ゆっくり滑りに関係する現象)
プレート境界付近を震源とする深部低周波地震のうち、主なものは以下のとおりです。
(1)紀伊半島西部:9月28日から10月3日
(2)紀伊半島北部:9月30日から10月5日
(3)東海:10月14日から26日
(4)四国東部:10月16日から23日
2.地殻変動の観測状況
(ゆっくり滑りに関係する現象)
上記(1)から(4)の深部低周波地震とほぼ同期して、周辺に設置されている複数の歪計で僅かな地殻変動を観測しました。周辺の傾斜データでも、僅かな変化が見られています。
GNSS観測によると、2019年春頃から四国中部でそれまでの傾向とは異なる地殻変動が観測されています。又、2020年夏頃から九州南部で観測されている、それまでの傾向とは異なる地殻変動は、2021年夏頃から停滞し、その後収束していたとみられます。(注2)
(注2)九州南部で観測されている、それまでの傾向とは異なる地殻変動について、時系列データの処理手法を改良して得られた結果によって、表現を変更しています。
(長期的な地殻変動)
GNSS観測等によると、御前崎、潮岬及び室戸岬のそれぞれの周辺では長期的な沈降傾向が継続しています。
3.地殻活動の評価
(ゆっくり滑りに関係する現象)
上記(1)から(4)の深部低周波地震と地殻変動は、想定震源域のプレート境界深部において発生した短期的ゆっくり滑りに起因するものと推定しています。
2019年春頃からの四国中部の地殻変動及び2020年夏頃からの九州南部での地殻変動は、それぞれ四国中部周辺及び日向灘南部のプレート境界深部における長期的ゆっくり滑りに起因するものと推定しています。このうち、日向灘南部の長期的ゆっくり滑りは、2021年夏頃には停滞し、その後停止していたとみられます。(注3)
これらの深部低周波地震、短期的ゆっくり滑り、及び長期的ゆっくり滑りは、それぞれ、従来からも繰り返し観測されてきた現象です。
(長期的な地殻変動)
御前崎、潮岬及び室戸岬のそれぞれの周辺で見られる長期的な沈降傾向はフィリピン海プレートの沈み込みに伴うもので大きな変化はありません。
上記観測結果を総合的に判断すると、南海トラフ地震の想定震源域ではプレート境界の固着状況に特段の変化を示すようなデータは得られておらず、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まった変化は観測されていません。
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