地震ニュース

日本地震前兆現象観測ネットワーク 5487  '22 3/7

①『本日の地震5回』

7日 19時09分 十勝沖 M4.7 (最大)

7日 16時36分 石川県 M3.5  震度2

7日 10時34分 宮城県沖 M4.2

7日 02時01分 秋田県 M3.4  震度2

7日 01時24分 宮城県沖 M3.8 震度2

7日の月齢4.8


②『本日の最大』

19時09分 十勝沖  M4.7


③『この前兆の事前警告は昨日のTEC』

高緯度では高く、●●+●●●=●●●●●

だった。

日本上空のTECは、5日の夜遅くに中高緯度地域で高い(●●)。

6日朝から昼前にかけて中高緯度地域で高い(●●●)。


④『放射線帯電子に関する臨時情報(年3月7日)』

送信日時: 2022年3月7日 15:50

宛先: ja7hoq@

静止軌道における2MeV以上の電子の24時間フルエンスが、3月7日6時UTに3.8x10^8[個/cm^2/sr]を超えて、高レベルに達しました。


⑤『本日のNictイオノ』

赤2(稚内1、国分寺0、山川0、沖縄1)

未精査


⑥『Nict電離圏嵐』

日本上空のTECは、6日の夜遅くに中緯度地域で高い状態(丸5)。


⑦『南海トラフ地震情報』

本日(3月7日)開催した第53回南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会、第431回地震防災対策強化地域判定会で評価した、南海トラフ周辺の地殻活動の調査結果は以下のとおり。

現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時(注)と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません。

(注)南海トラフ沿いの大規模地震(M8からM9クラス)は、「平常時」においても今後30年以内に発生する確率が70から80%であり、昭和東南海地震・昭和南海地震の発生から既に70年以上が経過していることから切迫性の高い状態です。

1.地震の観測状況

(顕著な地震活動に関係する現象)

南海トラフ周辺では、特に目立った地震活動はありませんでした。

(ゆっくり滑りに関係する現象)

プレート境界付近を震源とする深部低周波地震(微動)のうち、主なものは以下のとおりです。

(1)東海:1月14日から2月2日

(2)紀伊半島中部から紀伊半島西部:2月2日から2月11日

(3)四国西部:2月8日から2月10日

2.地殻変動の観測状況

(ゆっくり滑りに関係する現象)

上記(1)から(3)の深部低周波地震とほぼ同期して、周辺に設置されている複数のひずみ計でわずかな地殻変動を観測しました。周辺の傾斜データでも、僅かな変化が見られています。

GNSS観測によると、2019年春頃から四国中部でそれまでの傾向とは異なる地殻変動が観測されています。

又、2020年夏頃から紀伊半島西部・四国東部でそれまでの傾向とは異なる地殻変動が観測されています。加えて、2020年夏頃から九州南部で観測されている、それまでの傾向とは異なる地殻変動は、最近は停滞しているように見えます。

(長期的な地殻変動)

GNSS観測等によると、御前崎、潮岬及び室戸岬のそれぞれの周辺では長期的な沈降傾向が継続しています。

3.地殻活動の評価

(ゆっくり滑りに関係する現象)

上記(1)から(3)の深部低周波地震と地殻変動は、想定震源域のプレート境界深部において発生した短期的ゆっくり滑りに起因するものと推定しています。

2019年春頃からの四国中部の地殻変動、2020年夏頃からの紀伊半島西部・四国東部及び九州南部での地殻変動は、それぞれ四国中部周辺、紀伊水道周辺及び日向灘南部のプレート境界深部における長期的ゆっくり滑りに起因するものと推定しています。

このうち、日向灘南部の長期的ゆっくり滑りは、最近は停滞しています。

これらの深部低周波地震、短期的ゆっくり滑り、及び長期的ゆっくり滑りは、それぞれ、従来からも繰り返し観測されてきた現象です。

(長期的な地殻変動)

御前崎、潮岬及び室戸岬のそれぞれの周辺で見られる長期的な沈降傾向はフィリピン海プレートの沈み込みに伴うもので、その傾向に大きな変化はありません。

上記を総合的に判断すると、南海トラフ地震の想定震源域ではプレート境界の固着状況に特段の変化を示すようなデータは得られておらず、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません。

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