地震ニュース
日本地震前兆現象観測ネットワーク 5378 '21 11/18
①『本日の地震4回』
18日 16時15分 陸奥湾 M3.0 震度2
18日 16時14分 新潟県 M2.2
18日 16時09分 新潟県 M2.7 震度2
18日 13時11分 青森県 M2.9 震度2
18日の月齢は13.6、19日の月齢は14.6。
②『Nictイオノ』
赤3(稚内1、国分寺0、山川1、沖縄1)
未精査。
③『プロトン、放射線帯電子』
静穏レベルで推移。
④『TEC』
日本上空の全電子数(TEC)は、18日の夕方に高緯度地域で低い(マルは4個~5個)。
今後1日間、地磁気に大きな乱れはなく、電離圏も概ね静穏の予想。
⑤『篠原情報(11/18 13:31)』
高速の太陽風が続いていますが、速度は下がり始めて昨夜遅くに600kmを割り530kmまで下がっています。
太陽風の磁場強度も、同じ頃に7nTから3nTとやや弱くなっています。
⑥『17日の活動度指数』
黒点数28
総面積270
F10.7は79.2
地磁気K指数の合計16、最大3
⑦『MKNA情報』
今のところ無し。
⑧『地震雲の正体はラドンガス?(村井俊治東大名誉教授)』
続、引用。
ラ ド ン
地震に関連したラドン濃度の変化の報告例はわが国では但馬地震(1925),東南海地震(1944)
等かなり古くからある((脇田,1976)参照)が,地震の前兆的変化として注目された例はソ連のタシケント地震(1966)の前のそれが大変有名であり,以来この方面での研究が急速に進展した。
本報告でのデータの収集は,主に地震予知連絡会会報,その他事例がまとまって掲載されている報告書,’出版物に依っている。収集された“前兆的変動”の事例数は63におよび,殆んど地下水中のラドン濃度の変化である。国別では,日本,中国の例がそれぞれ23,37と,この両国で大部分を占め,他にソ連が3例ある。“前兆的変動”に対する著者,報告者の確信の程度は「前兆の可能性が高い」,「前兆と思われる」,「地震発生と関係があるかも知れない」等様々であり,何ら触れられていない場合も多い。変化の有意性に関しては定性的な議論が大勢を占め,他に普段の変動の標準偏差を目安としている例がいくつかある。これらの報告のみに基づいて“前兆的変動”に対して客観的評価を行うことにはもともと無理があるが,それに関連してこれらの報告全体を通じて広く見られる問題点あるいは疑問点を指摘しておくことは今後の研究の為に有益であろう。それらの以下要約。
(1) 前兆現象を含んだ前後の長期のデータが示されていない。
(2) 降雨や気圧,気温などの外的要因の影響がっきりしない。
(3) “前兆的変動”の現われ方に共通したパターンがない。
(4) coseismicあるいはpostseismicな変動が見られないことが多い。
次に,各項目について多少の解説を加える。
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