地震ニュース(南海トラフ大地震)
日本地震前兆現象観測ネットワーク 5307 '21 9/7
①『本日の地震4回』
7日 22時25分 千葉県沖 M3.9
7日 14時07分 石川県 M4.0 震度3
7日 10時03分 岩手県沖 M3.3
7日 05時59分 大隅半島沖 M4.3 震度2(最大)
7日の月齢は0.5、8日の月齢は1.5。
②『Nictイオノ』
赤31(稚内1、国分寺1、山川9、沖縄20)
沖縄(九州~台湾)、警戒級(M5)。
③『篠原情報(9/ 7 12:58)』
低速(294Km)の太陽風が続いています。
黒点群2863、2864、2866、2868の4つが見え賑やかです。南東の2866群と2868群は昨日よりも大きくなっています。
④『6日の活動度指数』
黒点数84
黒点総面積720
F10.7は99.5
地磁気K指数合計は6、最大2
⑤『南海トラフ地震情報』
本日(9月7日)開催した判定会で評価した南海トラフ周辺の地殻活動の調査結果は以下。
現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時(注)と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません。
(注)南海トラフ沿いの大規模地震(M8からM9クラス)は、「平常時」においても今後30年以内に発生する確率が70から80%であり、昭和東南海地震・昭和南海地震の発生から既に70年以上が経過していることから切迫性の高い状態です。
1.地震の観測状況
(顕著な地震活動に関係する現象)
南海トラフ周辺では、特に目立った地震活動はありませんでした。
(ゆっくり滑りに関係する現象)
プレート境界付近を震源とする深部低周波地震のうち、主なものは以下のとおりです。
(1)四国中部から四国西部:7月16日から8月1日
2.地殻変動の観測状況
(ゆっくり滑りに関係する現象)
上記(1)の深部低周波地震とほぼ同期して、周辺に設置されている複数の歪計で僅かな地殻変動を観測しました。周辺の傾斜データでも、僅かな変化が見られています。
GNSS観測によると、2019年春頃から四国中部でそれまでの傾向とは異なる地殻変動が観測されています。
2020年夏頃から紀伊半島西部・四国東部で観測された異なる地殻変動は、最近は鈍化しているように見えます。又、2020年夏頃から九州南部で観測されている、傾向の異なる地殻変動は、最近は停滞しているように見えます。
(長期的な地殻変動)
GNSS観測等によると、御前崎、潮岬及び室戸岬のそれぞれの周辺では長期的な沈降傾向が継続しています。
3.地殻活動の評価
(ゆっくり滑りに関係する現象)
上記(1)の深部低周波地震と地殻変動は、想定震源域のプレート境界深部において発生した短期的ゆっくり滑りに起因するものと推定しています。
2019年春頃からの四国中部の地殻変動、2020年夏頃からの紀伊半島西部・四国東部及び九州南部での地殻変動は、それぞれ四国中部周辺、紀伊水道周辺及び日向灘南部のプレート境界深部における長期的ゆっくり滑りに起因するものと推定しています。
このうち、紀伊水道周辺の長期的ゆっくり滑りは、最近は鈍化、日向灘南部の長期的ゆっくり滑りは、最近は停滞しています。
(長期的な地殻変動)
略。
上記観測結果を総合的に判断すると南海トラフ地震の想定震源域ではプレート境界の固着状況に特段の変化を示すようなデータは得られておらず、大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません。
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