地震ニュース
日本地震前兆現象観測ネットワーク 5059 '20 12/29
①『本日の地震4回』
29日17時09分 浦河沖 M3.5
29日04時24分 和歌山県沖 M4.4(最大)
29日04時19分 茨城県 M2.8
29日01時15分 福島県沖 M4.0
29日の月齢は14.4、30日の月齢は15.4。
②『短波帯ワッチ』
何かと多忙でノーワッチ。
③『諏訪之瀬島噴火、その後、鹿児島地方気象台』
諏訪之瀬島では、活発な火山活動が続いています。
火山活動の状況(29日16時00分)
諏訪之瀬島の御岳火口では、28日2時48分に爆発が発生しました。
この爆発に伴い、弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口から南東方向に約1.3km迄飛散しました。その後も大きな噴石が約1.1kmまで飛散しています。
爆発は21日から増加しており昨日は28回、本日(29日)15時迄は1回、21日から本日15時迄は433回発生しています。
今後も同島では、御岳火口から概ね2kmの範囲に大きな噴石が達する可能性があります。
④『TEC情報』
静穏。
⑤『Nictイオノ』
「赤」1(稚内0、国分寺1、山川0、沖縄0)
未精査。
⑥『篠原情報(12/29 13:44)』
太陽風速度は下がり始めています。磁気圏は穏やかです。
⑦『続、この冬最大の高気圧』
冬期の大陸で勢力を強めるシベリア高気圧。今日29日(火)3時の天気図では、中心気圧が1084hPaと解析されました。
統計はないものの、ここ数十年にない記録的な高気圧といえます。
記録的な高気圧
気象庁の発行した29日3時のアジア太平洋地上天気図では、モンゴル付近に中心をもつ1084hPaの高気圧が解析されています。高気圧は殆ど停滞していて、移動性のものではないことが分かります。亜、太平洋地上天気図の範囲では、毎年冬の間に1060~1070hPa程度のシベリア高気圧が解析されることがあります。
近年では、2010年1月や2016年1月に1078hPaと解析されたことがあったほか、2018年12月には1082hPaと解析されたことがありました。1084hPaという値は数十年に一度あるかないかという程度と考えられます。
シベリア高気圧はシベリア地方に中心を持つ冷たい空気でできた背の低い高気圧で、冬場に冷たい空気が地表付近に溜まってできています。
冷たい空気は重い為、上から下に押さえつける力が大きく、気圧が高くなる訳です。
但し、実際に1084hPaという高い気圧が観測された訳ではありません。この高気圧を体感してみたいと思った方がいらっしゃるかもしれませんが、それは叶わないのです。
気圧は標高の高い所に行くほど低くなるのはご存知の方が多いかと思います。天気図では地点毎に違う標高の気圧を記すと気圧配置が分かりにくく、海面標高に換算した解析気圧(海面更正気圧)を記すことになっており1084hPaという値は海面に合わせた解析値なのです。
29日3時現在、モンゴルのTosontsengel(高地、1724m)では、現地気圧は843.4hPa(速報値)が記録されました。
一般的に近似として使われる「標高が10m上がると気圧が1hPa下がる」を適用すると、海面更正気圧は約1016hPa程度と求められて解析値とは合いません。それは気温の影響を無視しているからです。
同時刻のTosontsengelの地上気温は-42.8℃でした。この値をもとに海面更正をすると、天気図とほぼ同じ約1083hPaと求められます。
これは裏を返すと、それだけ強い寒気がシベリアに溜まっていると読み取れる訳です。
第一級の寒気が日本海へ流れ込む
大陸に溜まった寒気は南西側はヒマラヤ山脈に遮られる為、南東側の日本海方面へ流れ出てくることになります。
明日30日から年明けにかけて、日本付近は冬型の気圧配置が強まって非常に強い寒気が流れ込みます。
日本海側を中心に北日本から西日本の広範囲で雪が降り、大雪となる所がある予想です。
吹雪による視界不良や、立ち往生に起因する大規模な車両滞留、小屋等の倒壊、着雪による停電等に備え、早めに備蓄の確認をして、なるべく外出を控えるようにして下さい。(ウェザーニュース12月29日)
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