地震ニュース日本地震前兆現象観測ネットワーク 6387号 '24 9/7①『本日の地震3回(4回)』7日 23時01分 宮古島近海 M4.3 震度27日 22時43分 東海道沖 M5.2 震度2(最大)7日 17時20分 栃木県 M3.59/7 05:16 23.92N 121.73E 5.1M 台湾付近(信号機さん)7日の月齢は4.0。②『沖縄はP嵐だった』23時01分 宮古島近海 M4.3 震度214時16分 23.92N 121.73E 5.1M 台湾付近沖縄は前日、P嵐だったP嵐の規模は、8時間半も続き、最大は+7.2MHz 17.3MHzだった。③『岩手山 火山情報(臨時) 第5号9月6日16時00分 仙台管区気象台』岩手山では、山体膨張を示す地殻変動が観測されています。今後、火山性地震の増加や火山性微動の発生など火山活動がさらに高まった場合、噴火警戒レベルを2に引き上げる可能性があり、今後の火山活動の推移に注意して下さい。岩手山周辺の傾斜計や歪計、GNSS連続観測では、2024年2月頃から山体膨張を示す地殻変動が観測されており、現在も継続しています。又、黒倉山付近で発生している微小な火山性地震は、増減を繰り返しながら、火山活動が高まっていると考えられ、今後の推移に注意。④『浅間山火山情報 第72号 9月6日16時00分 気象庁』火山性地震の日回数は、9月2日71回、3日70回、4日90回、5日74回、6日15時までに32回(速報値)でした。火山性地震は、4月中旬以降増加した状態が続いています。3月中旬から認められていた山体の西側での膨張を示すと考えられる傾斜変動は、4月下旬から鈍化し、5月以降、停滞しています。火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、2023年3月以前に比べて多い状態が続いています。引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。⑤『霧島山火山 第4号9月6日16時10分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台霧島山では、6日15時02分頃、韓国岳北東側の浅いところを震源とする地震が発生し、宮崎県小林市及び高原町で最大震度2を観測しました。この地震以降は、韓国岳周辺で震度1以上を観測した地震は発生していません。主に韓国岳付近、韓国岳北東側及び大浪池付近では、8月8日17時以降地震が増加していましたが、その後は減少しています。 ⑥『南海トラフ地震の臨時情報出されてから初…評価検討会で発生の可能性』8月、南海トラフ地震の臨時情報が出されてから初めての評価検討会が6日開かれ、発生の可能性について「時間が経つにつれて低下してきた」との見解が示された。6日、評価検討会の平田直会長は「最初の数日に比べれば普段に近づいた。日頃からの備えを改めて確認していただきたい」と話した。8月8日、日向灘を震源とする地震の発生を受け、南海トラフ地震の臨時情報「巨大地震注意」が初めて出された。6日開かれた評価検討会で、大規模地震の発生の可能性について「時間が経つにつれて低下してきた」との見解が示された。又、プレート境界の固着状況に通常とは異なる変化は観測されていないという。ただ、いつ地震が発生してもおかしくないとして、日頃から地震への備えを続けて欲しいと呼びかけている。⑦『Nictイオノ』赤2(稚内0、国分寺1、山川1、沖縄0)未精査⑧『篠原情報(9/7 03:47 更新)』太陽風は低速(367Km)で、磁気圏も穏やかです。⑨『6日の活動度指数』黒点数188黒点総面積1280F10 248.9地磁気K指数の合計は9、最大32024.09.07 14:54
地震ニュース日本地震前兆現象観測ネットワーク 6386号 '24 9/6①『本日の地震5回』6日 22時12分 青森県 M2.0 6日 20時23分 福島県沖 M4.1(最大) 6日 16時09分 宮崎県 M2.4 6日 15時02分 宮崎県 M3.0 震度26日 09時55分 岩手県沖 M3.0 6日の月齢は3.0。②『Nictイオノ』赤1(稚内1、国分寺0、山川0、沖縄0)未精査③『沖縄、今日もP嵐』9/6 14:00から8時間半最大20:00 +7.2MHz 17.3MHz④『篠原情報( 9/ 6 06:56 更新)』太陽風はやや低速になっています。太陽の向こう側でハロー型のCMEが発生しました。⑤『5日の活動度指数』黒点数181黒点総面積1490F10 240.7地磁気K指数の合計は12、最大2⑥『続富士山大噴火(週刊現代5)』富士山大噴火「避難できる可能性はほぼゼロ。最悪、死に至る」という衝撃の想定…!首都圏を待ち受ける《地獄絵図》。気象庁は、富士山が大規模に噴火した際、首都圏などに大量の火山灰が降る事態に備え、広範囲・長時間の降灰を予測する「広域降灰予報」を導入する方針を固めた。前編記事、既に秒読み、富士山の大規模噴火で「東京は完全停止」する…たった数センチの降灰で起きてしまう《地獄のシナリオ》』では、富士山が噴火したら、どれだけの被害規模になるのかを見てきた。引き続き、その被害の甚大さを明らかにしていく。首都機能がマヒする恐れもこうした降灰の影響を受ける地域・世帯は最大でどれくらいに及ぶのか。それを示したのが、〈首都圏に暮らす4400万人のうち2700万人に物資が届かず、3600万人が停電に遭遇する〉という政府の試算だ。あくまでひとつの想定ではあるが、噴火についての研究を行う日本大学自然科学研究所の上席研究員の高橋正樹氏は決して大げさな数字ではないとしてこう解説する。「宝永噴火と同じ規模の火山灰が降るなら、まず、静岡から神奈川は甚大な被害に見舞われることになります。宝永噴火では横浜市の一部で30センチの降灰がありました。より富士山に近い場所なら、それ以上です。雪と違って溶けることのない灰が積もれば、しばらくの間交通機関は麻痺し、物流が滞ります。場合によっては、神奈川全域が機能不全に陥ることも考えられるでしょう。又、風の流れによっては、東京方面にも同程度の火山灰が降る可能性もあります。横浜以上の大都市である東京で相当量の降灰があれば、首都機能が麻痺する恐れがあります」「行政が対応できる規模ではない」首都圏に大規模な降灰があれば、食料や飲料の供給が滞ることによる災害関連死が起こるだろう。医療機関の機能もストップし、持病を持つ人などは適切な治療を受けられなくなり、最悪、死に至る。まさに「地獄絵図」というほかない。現状、この数字は公開されていない。内閣府にその理由について問い合わせると、「(試算が正確かどうか)固まっていないところもあり、その段階で一般に公開すると混乱を生じさせる恐れもあるため、現状では公表を控えております。今まさに試算の妥当性と、広域降灰対策を進めています」(火山対策調整担当者)との回答があった。備え・防災アドバイザーの高荷智也氏が解説する。「もし首都圏の2700万人が被災するようなことになれば、行政が対応できる規模ではありません。首都直下型地震でも、想定される避難者は最大で約720万人。それでも避難場所の確保は困難と言われていますが、富士山噴火の場合は、被災者の数がその何倍にもなってしまう。首都圏近郊に備蓄品を蓄えておくにしても、管理コストは莫大に膨らみます」火山灰の除去にも課題は山積み火山灰が降らない埼玉などに避難できればいいが、電車が止まり、飛行機も飛ばない。降灰が少なく、車が運転できたとしても、途中で降灰量の多い地域に差し掛かり、立ち往生を余儀なくされる恐れもある。歩いてどこかに向かおうにも、火山灰がどの地域にどれだけ降るかは、簡単には予測できない。結果、避難をするつもりが危険な目に遭うことになる可能性が高い。「避難に成功した場合でも、この規模の降灰が起きた場合、避難後に元の地域に戻って生活できるかどうかは疑問が残ります。もしも30センチもの灰が積もった場合、その除去はどうするのか。どれくらいのコストがかかるのか。そういうことを考えると、途方もない対策が必要になります」(前出・高橋氏)事実、国も火山灰の除去については、相当頭を抱えているようだ。この非公開資料のなかでは、火山灰の除去を巡る懸念も記されているという。除去した火山灰は最終的に埋め立て処理されたり海洋投棄されたりするのだが、それまでの一時的な保管場所として、東京ドーム約280個相当の空間が必要となる。被災県や近隣県の公園やグラウンドなどが仮置き場として利用される想定だが、現状、その空間が全く足りていないことが明かされているのだ。そうした数字をいたずらに公開しても、不安をあおるだけ。政府としては「では、どうすればいいのか」の解決策が見えるまでは公表したくないわけだ。2週間分の備蓄が求められる「首都圏全域に影響が出るような降灰の場合、行政は混乱を避けるためにも一定期間の自宅待機を呼びかけるでしょう。そして緊急車両や食料を運ぶトラックが通れるように懸命に道路の復旧作業を行います。その復旧迄のあいだ、耐えられるだけの備蓄を個人個人が進めておく必要があります。大震災や水害対策では、最低3日分、できれば1週間分の備蓄が求められていますが、富士山の噴火に備えるなら、2週間分の備蓄が必要ではないでしょうか」2024.09.06 15:08
地震ニュース日本地震前兆現象観測ネットワーク 6383号 '24 9/3①『昨日の地震3回』2日 19時01分 根室半島沖 M3.72日 08時40分 沖縄本島沖 M4.7(最大) 2日 06時50分 愛媛県中予 M3.2 ②『本日の地震8回』3日 23時07分 トカラ列島近海 M1.9 3日 23時04分 トカラ列島近海 M2.0 3日 21時46分 トカラ列島近海 M2.0 3日 20時25分 宮城県沖 M3.5 3日 20時10分 トカラ列島近海 M2.03日 20時10分 宮城県沖 M3.53日 15時59分 和歌山県 M2.33日 01時14分 石川県 M2.8短時間でおかしな繰り返し20時10分 宮城県沖 M3.520時25分 宮城県沖 M3.5 20時10分 トカラ列島近海 M2.021時46分 トカラ列島近海 M2.0 9/2 08:26 23.88N 121.66E 5.0M 台湾付近(信号機さん)3日の月齢は0.0。③『昨日の最大』2日 08時40分 沖縄本島沖 M4.7地震前日、沖縄はP嵐警戒。その通りになった。9/1 16:00から6時間半最大 22:30 +6.1MHz 15.2MHz④『Nictイオノ』赤3(稚内1、国分寺1、山川0、沖縄1)未精査⑤『沖縄P嵐警戒』9/3 19:45から2時間45分最大 20:00 +10.5MHz 20.6MHz規模はやや大きい。⑥『篠原情報(9/3 04:17 更新)』太陽風は平均的な状態で、磁気圏は比較的穏やかです。⑦『2日の活動度指数』黒点数199黒点総面積1500F10 237.6地磁気K指数の合計は13、最大3⑧『コメント』休刊に関し、各位の激励のお言葉有難うございます。無理をしない程度でやってゆきます。電離層を理解するにはどうしてもハムになって実際通信を経験するしかない様です。是非、Eスポ交信をやってみて下さい。それには年季を重ねるしかないのです。私の場合は幸い若い時の外国航路の通信士時代からアマチュア無線で電離層伝搬を沢山経験することができました(約60年間)。交信局は約5万局(全世界)くらいです。2024.09.03 15:16
地震ニュース日本地震前兆現象観測ネットワーク 6382号 '24 9/1①『本日の地震6回』1日 20時43分 山梨県 M2.5 1日 20時42分 十勝地方 M3.1 1日 12時29分 トカラ列島近海 M1.7 1日 11時48分 山梨県 M2.6 1日 11時28分 山梨県 M4.3 震度3(最大)9/1 02:28 4.5M 山梨県南部(信号機さん)1日 03時14分 熊本県 M2.61日の月齢は27.7。②『本日の関東方面のM4.5の 地震』11時28分 山梨県東部・富士五湖 M4.3(最大)9/1 02:28 4.5M 山梨県南部(信号機さん)11時48分同、M2.6 20時43分同、M2.5 昨日。これに見合う、下記、国分寺でN嵐が発生していた。8/31 06:45から 7時間半最大10:45 -3.9MHz 5.8MHz 一方、下記、電離圏嵐も見られた。F層で電離圏嵐も。8/31 7時~14時 : 国分寺で低い状態③『ブルーバックス『富士山噴火と南海トラフ 海が揺さぶる陸のマグマ(現代ビジネス)』マグマ溜まりの天井にひび割れ懸念「3・11」の直後に火山学者達が懸念し、戦慄したある異変とは何か。2011年3月15日に富士山頂の南の地下で、M6.4、最大震度6強という大きな地震が発生した。震源の深さは14キロメートルだった。現在、富士山の地下20キロメートル程には、高温のマグマが溜まったマグマ溜りがある。地震がこのマグマ溜りに何等かの影響を与えたのではないかと、我々火山学者は緊張した。その直上の岩盤、いわば天井にあたる部分に、ひびが入ったのではないかと懸念されたからだ。火山が噴火するかどうかは、地下のマグマだまりの動向が重要な鍵を握っている。現在のところ、富士山が噴火する可能性が高まったことを示す観測データは得られていないが、マグマ溜りのひび割れが意味するところは極めて重大である。④『Nictイオノ』赤5(稚内3、国分寺2、山川0、沖縄0)北は警戒。⑤『沖縄P嵐警戒』9/1 16:00から6時間半最大 22:30 +6.1MHz 15.2MHz⑥『篠原情報( 9/ 1 03:44 更新)』太陽風磁場の南向きの強まりで、磁気圏の活動が強まりました。⑦『31日の活動度指数』黒点数178黒点総面積 1640F10 231.6地磁気K指数の合計は19、最大4F10は 214.2から231.6ヘ上昇。2024.09.01 15:11
地震ニュース日本地震前兆現象観測ネットワーク 6381号 '24 8/31①『本日の地震3回』31日 22時04分 日向灘 M4.7 震度3(最大)31日 16時41分 福島県沖 M3.8 31日 11時52分 兵庫県 M3.1 31日の月齢は26.7。②『本日の最大』22時04分 日向灘 M4.7 震度3南海トラフと関連あり。③『上記のイオノ前兆』1)昨日のイオノ赤8(稚内1、国分寺3、山川3、沖縄山川は3個だが気を抜けない。2)25日のイオノで警戒級発令。150時間型なら31日、つまり本日である。赤12(略、山川2、沖縄8)南は警戒。3)沖縄N嵐警戒この日、山川の反応はなかったが沖縄の電離層にN型前兆が出ていた。8/29 22:15から45分最大22:30 -5.4MHz 3.7MHz④『Nictイオノ』赤3(稚内1、国分寺0、山川1、沖縄1)未精査。⑤『国分寺N嵐警戒』8/31 06:45から 7時間半最大10:45 -3.9MHz 5.8MHz ⑥『山川N嵐警戒』8/31 07:00から3時間15分最大08:30 -4.1MHz 5.4MHz⑦『篠原情報(8/30 )』太陽風磁場が南向きに強まり、磁気圏活動が強まっています。これからフィンランド経由でアイスランドへ向かいます。⑧『電離圏嵐』F領域臨界周波数で、電離圏嵐が確認された地域と時間帯。8/31 6時~21時 : 稚内で低い状態8/31 7時~14時 : 国分寺で低い状態8/31 7時~10時 : 山川で低い状態⑨『30日の活動度指数』黒点数155黒点総面積 1280F10 214.2地磁気K指数の合計は27、最大52024.08.31 15:15
地震ニュース日本地震前兆現象観測ネットワーク 6380号 '24 8/30①『本日の地震4回』30日 23時00分 伊勢湾 M2.930日 18時30分 福島県沖 M4.0 30日 05時04分 父島近海 M4.7 (最大)30日 00時18分 日向灘 M2.7 本日の地震は全て外洋、内陸部は無し。30日の月齢は25.7。②『岩手山 火山情報(臨時) 第4号8月30日16時00分 仙台管区気象台』岩手山では、山体膨張を示す地殻変動が観測されています。今後、火山性地震の増加や火山性微動の発生など火山活動が更に高まった場合、噴火警戒レベルを2に引き上げる可能性があります。岩手山周辺の傾斜計や歪計、GNSS連続観測では、2024年2月頃から山体膨張を示す地殻変動が観測されており、現在も継続しています。又、黒倉山付近で発生している微小な火山性地震は、増減を繰り返しながら引き続き観測されていることから、岩手山では火山活動が高まっている可能性があり、後の火山活動の推移に注意。③『浅間山 火山情報 第70号8月30日16時00分 気象庁』火山性地震の日回数は、26日42回、27日69回、28日71回、29日74回、30日15時迄に41回(速報値)。火山性地震は、4月中旬以降増加した状態が続いています。火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、2023年3月以前に比べて多い状態が続いています。引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。④『Nictイオノ』赤8(稚内1、国分寺3、山川3、沖縄1)国分寺、山川は3個だが気を抜けない。⑤『篠原情報(8/30 22:09 更新)』太陽風磁場が南向きに強まり、磁気圏活動が強まっています。⑥『29日の活動度指数』黒点数154黒点総面積 1530F10 204.0地磁気K指数の合計は11、最大22024.08.30 15:00
地震ニュース日本地震前兆現象観測ネットワーク 6379号 '24 8/29①『本日の地震2回』29日 11時30分 石川県 M2.7 29日 11時17分 石川県 M4.0 震度3(最大)29日の月齢は24.7。②『Nictイオノ』赤56(稚内14、国分寺39、山川2、沖縄1)北高南低型異常イオノ。稚内(赤14)⇒道、道周辺(含、北方米・露)規模警戒級。国分寺(赤39)⇒関東方面、周辺と広く(遥か沖)は規模警戒(+)級。150時間型。暫くぶりの大型前兆。以上、明確な3要素(場所、時期、規模)で警告。小谷教授・サイエンスライターによる。残念ながら、電波状態と地震には、統計的に有意な相関は見られませんでした。電離層の異常は、他の多くの「前兆現象」と同じく、地震予知に使えませんでした。(私がその研究グループを離れた後、地震予知サーバーは理研の指示で公開を停止されました』③『関東P嵐警戒(+)』8/29 16:45から30分最大17:15 +9.2MHz 17.9MHz④『沖縄N嵐警戒』8/29 22:15から45分最大22:30 -5.4MHz 3.7MHz⑤『篠原情報(8/29 09:12 更新)』太陽風磁場が南向きに強まり、磁気圏活動も高まりました。速度は低速(295Km)です。⑥『電離圏嵐』F領域臨界周波数で、電離圏嵐が確認された地域と時間帯。8/28 22時~8/29 1時 : 国分寺で低い状態⑦『28日の活動度指数』黒点数179黒点総面積 1520F10 211.9地磁気K指数の合計は28、最大6⑧『私達は巨大地震とどのように付き合っていけばいいのか(小谷太郎:大学教員・サイエンスライター2002年)』巨大地震はほぼ確実に、予告なしにやってくる。「東海地震」はどうなったの?東海地方や関東地方出身の方は、学校で「東海地震」について習った記憶があるかもしれません。東海地震とは、1970年代に提唱された、駿河湾あたりで発生すると予想されていた巨大地震です。そしてこの地震は、発生前に地殻変動などの前兆現象をとらえることによって、予知できると説明されていました。或いは、予知できると錯覚させるような説明がなされていました。今でも皆さんの中には、将来東海地震が予知できて、事前に警戒宣言が発せられるだろう、と思っている方がおられるかもしれません。或いは、今回発せられた「巨大地震注意」は、地震予知研究の成果だと感じている方がいらっしゃるかもしれません。残念ながら、今回の「巨大地震注意」は、東海地震の予知研究に注がれていた予算と努力のアウトプットとはいえません。第一に、駿河湾のあたりで巨大地震が発生するだろう、という見通しは当たりませんでした。巨大地震が次にどこで発生するかは、50年前も今も分からないものなのです。第二に、当時期待された「前兆すべりモデル」では、地震を予測できないことが、現在では分かっています。その事実は、気象庁ホームページにも(細かい字で)記されています。第三に、サイエンスの話ではないのですが、東海地震の「警戒宣言」と、今回の「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」は、制度が違います。東海地震の監視網を整備し、発生を予知し、内閣総理大臣が警戒宣言を発するしくみは、1978年に施行された「大規模地震対策特別措置法」によって定められています。一方、「巨大地震注意」や「巨大地震警戒」を発表する仕組みは、2003年に施行された「南海トラフ地震(東南海・南海地震)に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法」に基づきます。前者は東海地震を予知する気まんまんなのですが、後者には「予知」という言葉すら見当たりません。(政府の文書における「地震予知」と「警戒宣言」の記述は、年々トーンダウンし、2003年頃には殆んど見られなくなります。)これは東海地震を予知する仕組みが失敗したことを踏まえている、と好意的に解釈することもできますが、大規模地震対策特別措置法は現在も残っています。もしかしたら知識をアップデートしていない教育現場では、いまだに東海地震について、予知できる巨大地震として教えているところがあるかもしれません。結論ですが、東海地震は予知できず、気象庁もそれを認めています。将来「警戒宣言」が発表される見込みはありません。巨大地震を引き受ける日本列島に住むところで私は、かつて理化学研究所にいたころ、半年ほど地震予知の研究に参加したことがあります。その地震予知手法は、地震の前兆として電離層に異常が生じる可能性があるので、それを電波受信機で感知する、というものです。これはアマチュア天文家の串田嘉男氏と串田麗樹氏が提唱した予知手法です。流星は大気をイオン化するので、これをラジオ受信機で感知するという観測方法があるのですが、串田夫妻はこの観測を行なっていて、どうも受信状態の異常が地震の前に頻発するようだ、と思い至りました。理研の研究は、この「前兆現象」を統計的に検証するというものでした。私が担当したのは、電波状態の測定データと気象庁の地震データの相関を計算し、「地震予知サーバー」を立ち上げてインターネットで公開するという部分です。残念ながら、電波状態と地震には、統計的に有意な相関は見られませんでした。電離層の異常は、他の多くの「前兆現象」と同じく、地震予知に使えませんでした。(私がその研究グループを離れた後、地震予知サーバーは理研の偉い人の指示で公開を停止されました。)この経験の教訓は、世には実にさまざまな地震予知手法が提唱されていて、中には明らかに出鱈目なものから、電離層の異常や前兆滑りのような、かなり期待された手法まであったのですが、結局どれも成功しなかったということです。大地の振る舞いは本質的に予測不能で、地震は実に難しい現象です。結論ですが、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)」や「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」は、残念ながら全く当てにできません。日本列島のどこにいても、1週間に0.4%程度の確率で、予告なしに巨大地震がくる可能性があります。列島に住むことを念頭に入れて、普段から巨大地震に備えておきましょう。Yoshio Kushida, Reiki Kushida, 2002, "POSSIBILITY OF EARTHQUAKE FORECAST BY RADIO OBSERVATIONS IN THE VHF BAN," Journal of Atmospheric Electricity, Vol. 22, No. 3, 239.2024.08.29 15:06
地震ニュース日本地震前兆現象観測ネットワーク 6378号 '24 8/28①『本日の地震3回』28日 19時52分 福島県 M1.6 28日 03時06分 石川県 M2.9 震度228日 02時05分 神奈川県 M4.1 震度3(最大)28日の月齢は23.7。②『Nictイオノ』赤6(稚内1、国分寺2、山川1、沖縄2)関東警戒。③『プロトン、電子、TEC』静穏④『篠原情報(8/28 09:51 更新)』太陽風の乱れが到来、磁場が南向きに強まっています。昨夕、太陽風の小規模の急な強まりがACE衛星で観測されました。速度は、その後も320〜330kmで推移していますが、磁場強度は10nTに強まり今朝、15nTに達しています。磁場の南北成分は今朝から南向きにより強まっていて現在は、-10nTを超える位に達しています。⑤『27日の活動度指数』黒点数184黒点総面積 1870F10 221.3地磁気K指数の合計は15、最大4⑥『日本列島に住む私達は、巨大地震とどのように付き合っていけばいいのだろうか((小谷太郎:大学教員・サイエンスライター2002年)』参考になるので、小谷先生の下記、引用させて頂いた。8月8日、宮崎県沖の日向灘で地震が発生、その2時間後、気象庁は「大規模地震が平常時と比べて相対的に高まっている」として、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表しました。幸いにも南海大地震は発生せず、8月15日に「政府としての特別な注意の呼びかけ」は終了したのですが、日本で、政府や公的機関が、巨大地震を予見するかのような発表をしたのはこれが初めてのことです。記憶に留めるべき重要な出来事、大げさに表現すれば歴史的事件です。まずは、以下の設問に答えてみて下さい。Q1. 次に来る巨大地震は、おそらく南海トラフ巨大地震だろう。 【そう思う/そう思わない】Q2. 実際に南海トラフ巨大地震が起きる際には、事前に「巨大地震警戒」または「巨大地震注意」が発表されるだろう。 【そう思う/そう思わない】これらの問いは、地震研究についての正しい理解があれば、答えが全てひとつに決まります。いずれも【そう思わない】を選ぶのが、現状では正解です。如何でしたか。ひとつでも【そう思う】と答えてしまった方や、自信をもって選択できなかった方(地震だけに)は、どうぞ本文をお読みください。どうして【そう思わない】が圧倒的正解なのかを、地震予知研究に携わった経験のある筆者が説明しましょう。南海トラフも例外ではなく、地震計の記録にも、古文書や歴史にも、地質学的証拠にも、地震が沢山みつかります。文部科学省の「地震調査研究推進本部」によると、南海トラフを震源とする巨大地震は「これまで100〜150年の周期で」発生しており、「今後30年以内に発生する確率は70~80%」です。落雷だとか交通事故だとか超新星爆発といった、たまに発生する現象の確率は、「ポアソン分布」という確率分布にしたがいます。地震調査研究推進本部の見積もりが正しいとして、南海トラフ巨大地震の発生確率をポアソン分布で計算すると、1週間という期間に発生する確率は0.08〜0.1%となります。次に起きる巨大地震はおそらく南海トラフ巨大地震ではない南海トラフはフィリピン海プレートとユーラシアプレートが出会うところですが、日本列島はさらに「太平洋プレート」と「北米プレート」を合わせて、合計4枚のプレートがぎしぎしみちみちひしめき合っているすさまじい場所で、北から南まで地震源だらけです。その為、M8以上の巨大地震は、南海トラフ以外も含めると、1年に平均0.2回という高頻度で発生しています。全地球では1年に平均1回発生しているので、巨大地震の5回に1回を日本列島で引き受けていることになります。巨大地震が1年に平均0.2回ということは、ポアソン分布で計算すると、1週間という期間に発生する確率は0.4%です。大事なことなので2回書きます。あなたがこれを読んだ今この瞬間から、1週間以内に日本列島のどこかで巨大地震が発生する確率は0.4%です。これは上で計算した南海トラフ巨大地震の単独の発生確率の4〜5倍です。つまり、日本列島に次に発生する巨大地震は、その震源が南海トラフである確率が20〜30%であるのに対して、南海トラフ以外である確率は70〜80%です。つまり、次に来る巨大地震は、おそらく南海トラフ巨大地震ではないのです。南海トラフ巨大地震の起きる前に「警戒」や「注意」が発表される見込みは低い今回の「巨大地震注意」は、日向灘で発生したM7.1の地震を理由として発表されました。気象庁の資料によれば、M7.0以上の地震が発生した後、50キロメートル以内で巨大地震(M7.8以上)が発生する確率が数倍高まるといいます。東日本大震災もそういう地震の後に起こったというから、なんだか怖くなるじゃありませんか。「巨大地震注意」が出ている間、多くの方が、いつ巨大地震がやってくるかと不安を感じながら生活したことと思います。そして8月15日に注意が解除されると、ほっと安心したことでしょう。この1週間、実際どの程度危険が高まっていたかというと、これも気象庁の資料に書いてあります。世界で過去100年間に記録された1437件のM7以上の地震のうち、1週間以内に巨大地震を引き起こしたものは、6件だといいます。つまり、南海トラフ巨大地震の発生確率は(気象庁の見積もりが正しいとして)6/1437 = 0.4%程度でした。・・・あれれ? この数値は、先に見積もった日本列島全体の巨大地震発生確率とあまり変わりません。つまり「巨大地震注意」が出ていた間、南海トラフ巨大地震の発生確率が数倍に高まっていたとしても、日本列島全体では、さほど巨大地震発生確率は変わっていないのです。そして私達が考えておくべきもうひとつの点は、「巨大地震注意」が発表されていないときの巨大地震の発生です。ものごとの予知とか予報というものは、予報された時にそれが起きるというだけでは不十分で、予報が出ていない時には起きない、というものでないと役に立ちません。もしも天気予報が、1年365日ずっと「雨が降る」といい続けていたならば、勿論本当に雨が降って予報が当たる日もあるでしょうが、晴れの日は外れ続けるわけで、情報として無価値です。誰もそのような天気予報には耳を貸さないでしょう。世界の過去100年間に起きた巨大地震のうち、別の地震の後に発生した「後発地震」は、前述の通り6件でした。100年間で巨大地震は平均100回発生するので、つまり後発地震の割合は6%ということになります。今後、南海トラフ巨大地震であれ他の震源であれ、巨大地震はほぼ確実にやってきますが、その前に別の地震が起きて「巨大地震警戒」又は「巨大地震注意」が発表される見込みは、残念ながら6%程度です。もしも読者の皆さんが、南海トラフ巨大地震が起きる際には、事前に「巨大地震警戒」又は「巨大地震注意」が発表されるだろうと期待しておられたら、気の毒ですが94%の確率でその期待は裏切られるでしょう。続く。2024.08.28 14:58
地震ニュース日本地震前兆現象観測ネットワーク 6377号 '24 8/27①『本日の地震5回』27日 21時46分 宮城県沖 M3.827日 17時13分 佐渡付近 M3.9 27日 15時18分 伊豆大島近海 M2.6 27日 10時51分 石川県 M2.5 27日 02時45分 青森県 沖 M3.4 8/26 15:28 24.12N 122.26E 4.3M 台湾付近(信号機さん)27日の月齢は22.7。②『浅間山火山情報(第69号8月26日16時00分 気象庁)』火山性地震の日回数は、23日66回、24日23回、25日31回、26日15時までに22回(速報値)でした。火山性地震は、4月中旬以降増加した状態が続いています。3月中旬から認められていた山体の西側での膨張を示すと考えられる傾斜変動は、4月下旬から鈍化し、5月以降、停滞しています。火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、2023年3月以前に比べて多い状態が続いています。引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。③『Nictイオノ』赤4(稚内0、国分寺3、山川0、沖縄1)未精査④『プロトン、電子、TEC』静穏⑤『篠原情報(8/27 13:59 更新)]太陽風はかなりなっています。磁気圏は概ね静穏です。太陽風は、速度が310kmから250kmへさらに下がり、かなり低速低速(249Km)になっています。磁場強度は5nTから3nTへ下がって、やや弱い状態です。磁場の南北成分は、弱い南寄りの状態が続いています。しかし、速度が下がっているため磁気圏の活動は弱く、AE指数は小規模の変化が起きている程度です。衛星AIA193では、コロナホールは特に見えていません。この後も太陽風は穏やかに推移しそうです。⑥『26日の活動度指数』黒点数 213黒点総面積 1950F10 232.0地磁気K指数の合計は7、最大22024.08.27 15:01
地震ニュース日本地震前兆現象観測ネットワーク 6376号 '24 8/26①『本日の地震3回』26日 13時26分 岐阜県 M2.0 26日 13時20分 岐阜県 M2.026日 10時33分 鹿児島県M1.826日の月齢は21.7。②『Nictイオノ』赤4(稚内0、国分寺3、山川1、沖縄0)未精査③『10m帯の異常伝搬あり』7K1ARR局長(深谷市) > JF8FAZ小樽市59+20で入感10時40分頃でした ( 2024/8/26(月) 12:29 )④『プロトン、電子、TEC』静穏⑤『篠原情報(8/26 12:37 更新)』太陽風はより低速(288Km)になっています。フレアは減っています。磁場強度は、5nTと平均的な状態で安定しています。磁場の南北成分は、グラフの初めは南寄りで中盤は弱い北寄りになり、後半から再び南寄りになっています。速度が下がっているため影響は小さくAE指数は小規模の変化が1回起きている程度で磁気圏は穏やかです。⑥『25日の活動度指数』黒点数 211黒点総面積 1640F10 232.6地磁気K指数の合計は7、最大22024.08.26 14:57
地震ニュース日本地震前兆現象観測ネットワーク 6375号 '24 8/25①『本日の地震3回』25日 14時05分 和歌山県 M2.8 25日 13時54分 長野県 M2.7 25日 02時17分 根室半島沖 M3.325日の月齢は20.7。②『浅間山火山情報 (第68号8月23日16時00分 気象庁)』火山性地震の日回数は、19日55回、20日61回、21日54回、22日82回、23日15時までに59回(速報値)でした。又、21日に実施した火山ガス(二酸化硫黄)観測では、1日あたりの放出量は500トン(前回7月29日、200トン)でした。火山性地震は、4月中旬以降増加した状態が続いています。3月中旬から認められていた山体の西側での膨張を示すと考えられる傾斜変動は、4月下旬から鈍化し、5月以降、停滞しています。火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、2023年3月以前に比べて多い状態が続いています。引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。③『Nictイオノ』赤12(稚内0、国分寺2、山川2、沖縄8)南は警戒。④『プロトン、電子、TEC』静穏⑤『篠原情報( 8/25 13:16 更新)』低速(345Km)の太陽風が続いています。磁気圏はやや活動的です。⑥『24日の活動度指数』黒点数 235黒点総面積 1780F10 232.3地磁気K指数の合計は15、最大32024.08.25 14:51
字sんニュース日本地震前兆現象観測ネットワーク 6374号 '24 8/24①『本日の地震5回』24日 21時06分 能登半島沖 M2.624日 09時32分 四国沖 M4.2 (最大)24日 08時54分 群馬県 M3.324日 05時33分 山梨県 M2.524日 00時48分 岩手県 M2.7 震度224日の月齢は19.7。②『Nictイオノ』赤8(稚内1、国分寺7、山川0、沖縄0)国分寺はメンテナンス、一部データ不明。山川・沖縄は(赤0)でも九州・四国方面は警戒。関東方面(赤7)も警戒。③『沖縄P嵐、特に警戒』昨日、8/23 12:15から11時間15分最大16:45 +6.1 16.9本日、8/24 09:3012時間45分最大21:00 +4.5MHz 13.6MHz九州(台湾まで)・四国方面は警戒。④『プロトン、電子、TEC』静穏⑤『篠原情報( 8/24 07:38 更新)』太陽風は低速の状態が続いています。3800黒点群でフレアが続いています。太陽風は、350kmと低速の風が続いています。磁場強度は、10nTから8nTへ少し下がっていますが、やや強まった状態です。⑥『23日の活動度指数』黒点数 211黒点総面積 1730F10 241.7地磁気K指数の合計は9、最大22024.08.24 15:04