号外
号外 9/1
①『再掲。忘れてはならないこと』
合歓が、関東深部地殻破壊に反応して~88μA迄も指針を振らせた。過去になかった大きな地電流である。
この中に、関東直下巨大地震につながる深度の発震があったのには、いささか驚いた。合歓がこれほどまでも
感応するのか!!
小さな地電流だが、大きな警鐘である。
「欅」や「合歓」の大木に観測装置をセットし生体電位を観測できる環境にある方は即、取り付けて欲しい。
②『昨日号関連』
昨日の植物の地震予知は実践するしかない。
村山氏の場合は大分、昔に聞いたことなのであやふやだが電極棒は確か炭素棒を使っている筈である。
観測機は最も単純な高感度直流電流計である。
一番いいのはガルバノメーターだがこれは非常に高価である。
最も重要なのは台地のツボを見つけること。村山氏は新潟県のホットスポットの理想的な「ツボ」に電極棒がはまっている。
何といっても居住している地面の「大地導電率」を調べることである。
何回も言うがどの県が低いか高いかよく調べて観測することである。
例えば広島県。先第三記の花崗岩地帯で導電率は北部が0.12~0.26ジーメンス毎メーター、南部が0.12~0.24ジーメンス毎メーターで電流が殆ど流れず観測は不可能な県になる。
鳥取砂丘は砂漠なので電流は流れず観測は出来ない。
福島県は第三紀層で12ジーメンス毎メーター前後で観測は可能になってくるが電流は流れにくい方に属する。
東京、千葉、埼玉、茨城の平野部は第四紀層が多く、
約30~100ジーメンス毎メーターと流れやすく、東京湾、九十九里浜、鹿島灘等の沿岸部は100~300ジーメンス毎メーターのところがあり電流計は敏感に反応する。
仙台の平野部は導電率が高く、渡辺氏のところは300ジーメンス毎メーター位もあり、欅は非常に敏感に反応してくれる。
③『生体電位 観測法1)鳥山博士』
野外 (東京女子大学文理学部構 内: 東京都杉並区善福寺2丁目に数年以前から植えてあった樹齢7年のネムノ木を用い, 地 上から1.5mの高さにある枝の一部の樹皮を剥ぎとり, 緑色を呈する筋部組織を露出させ, 更にその中央に木部組織に達するまで縦に切込みを浅 く入れ, この部分に太 さ0.3mm, 長さ15mmの 白金線を枝に平行に差入れ, これを木綿糸で結び, 且つ雨露の侵不を防ぐ為に ビニール ・テープで完全に被覆する.
この白金線電極を導線 (電話用被覆銅線) によって高感度記録計 (EPR-100A, 東亜電波工業製) の端子に結ぶ. 又、植物体の真南の方向へ約1m, 深さ1mの 地中に銅管 或いはロジウム線を埋める.
これを導線によって記録計の他の端子につなぐ. この回路によって, 地電位の影響下にあるネムノ木の生体電位を連続的に測定・記録できる.
尚, 植物体への白金線電極の接着は, 4ケ月毎に1回, その位置を変えて着け直す必要がある.
これは 白金線電極の接着部の枝の肥大生長が, 木綿糸やビニール ・テープによって, 妨げられないようにする為である.
④『生体電位 観測法2)渡辺彰氏』
戴峰著「大地震は予知出来るの生体電位観測装置。
生体電位観測とは、基本的には地電流観測と同じ原理だが、こちらは電極の片方を樹木に繋ぎ電流変化を測る。つまり、木の根を感知棒にする訳だ。
ここでは仙台市国分町の渡辺彰氏が行っている方法を紹介しよう。
同氏はたまたま、自宅の前にあった欅(樹齢80年)を利用しているが広葉樹で地中深く根を張る木であれば他の種類でも構わない。
用意するもの
電極 記録計 導線
設置方法
記録計と導線、電極を接続する。目標の木を定めたらそこから5メータ-程、離れた地面にマイナス電極(アース棒)を埋めプラス電極(感知棒)を樹木の枝先に繋ぐ。
たったこれだけだが、始めのうちは地震以外の原因で発生する電圧変化に惑わされる筈。
同氏も近くのネオンサイン等に悩まされたが観測を続けるうちに異常が現れる時間帯や波形で地震に関係ないノイズを取り除けるようになったという。
尚、前章で述べたように電極を両方共樹木の幹に繋ぐ方法もある。
この場合は表皮部分ではなく、より深いところに電極を埋め込んで観測する。鳥山氏は白金電極を使っている。
参考)
国分町の欅は有名で毎年「光のページェント」が催されており、観光客で賑わう。
高さはビルの10階以上にも達している。欅の根は深く、高さと同じ位の根を張る。そうでないと台風等で倒木する。
旧号に色々エピソードがあるが地震ばかりではなく、付近の火事の際も猛烈な異常電流が発生した。
一番有名なのが前世紀最大のピナツボ大噴火を予知したことである。最初、この波形分析には苦労した。
電極棒は錆びないものを使用する。普通の金属を使うと酸化して絶縁状態になってしまう。
渡辺氏の場合は実績を認められ(新聞やテレビ報道は数知れず!!)東北大の金研から特殊電極棒を提供された。
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