地震ニュース

日本地震前兆現象観測ネットワーク 4832 ’20 5/12


①『本日の地震5回』

12日21時51分 宮城県沖 M3.5

12日19時02分 岩手県 M3.2

12日18時09分 十勝地方 M3.1

12日11時44分 釧路沖 M4.3 震度3(最大)

12日09時15分 千葉県沖 M3.5


12日の月齢は19.0、13日の月齢は20.0。



②『Nictイオノ』

赤30。

沖縄だけが24個と突出している。

未精査。


③『篠原情報(5/12 )』

太陽は無黒点です。

低速の太陽風が続いています。磁気圏も穏やかです。

太陽風速度は、現在は320kmです。

変化は小さく、低速風が続いています。

磁場強度は、5nTから2nTへ下がり、弱くなっています。

南北成分は、南寄りの傾向が続いていますが強度が下がって南向きの変化も小さくなっています。

速度も低いので磁気圏は穏やかでAE指数は小さい変化が見られる程度です。


④『南海トラフ地震情報(5月12日)』

南海トラフ周辺の地殻活動の評価。

現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時(注)と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません。


(注)南海トラフ沿いの大規模地震(M8からM9クラス)は、「平常時」においても今後30年以内に発生する確率が70から80%であり、昭和東南海地震・昭和南海地震の発生から既に70年以上が経過していることから切迫性の高い状態です。

1.地震の観測状況

(顕著な地震活動に関係する現象)

南海トラフ周辺では、特に目立った地震活動はありませんでした。


(ゆっくり滑りに関係する現象)

プレート境界付近を震源とする深部低周波地震のうち、主なものは以下のとおりです。

(1)四国東部:4月17日から4月27日


2.地殻変動の観測状況

(ゆっくり滑りに関係する現象)

上記(1)の深部低周波地震とほぼ同期して、周辺に設置されている歪計で僅かな地殻変動を観測しました。

又、周辺の傾斜データでも、僅かな変化が見られています。

GNSS観測によると、2019年春頃から紀伊半島西部・四国東部で観測されている、それまでの傾向とは異なる地殻変動は、最近は停滞しているように見えます。

又、2019年中頃から志摩半島で、それまでの傾向とは異なる僅かな地殻変動が観測されています。


(長期的な地殻変動)

GNSS観測等によると、御前崎、潮岬及び室戸岬のそれぞれの周辺では長期的な沈降傾向が継続しています。


3.地殻活動の評価

(ゆっくり滑りに関係する現象)

上記(1)の深部低周波地震と地殻変動は、想定震源域のプレート境界深部において発生した短期的ゆっくり滑りに起因するものと推定しています。

2019年春頃からの紀伊半島西部・四国東部の地殻変動及び2019年中頃からの志摩半島での地殻変動は、それぞれ紀伊水道周辺及び志摩半島周辺のプレート境界深部における長期的ゆっくり滑りに起因するものと推定しています。

このうち、紀伊水道周辺の長期的ゆっくり滑りは、最近は停滞しているように見えます。

これらの深部低周波地震、短期的ゆっくり滑り、及び長期的ゆっくり滑りは、従来からも繰り返し観測されてきた現象です。


(長期的な地殻変動)

御前崎、潮岬及び室戸岬のそれぞれの周辺で見られる長期的な沈降傾向はフィリピン海プレートの沈み込みに伴うもので、その傾向に大きな変化はありません。

上記観測結果を総合的に判断すると、南海トラフ地震の想定震源域ではプレート境界の固着状況に特段の変化を示すようなデータは得られておらず、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません。

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