地震ニュース

日本地震前兆現象観測ネットワーク 6126 '23 12/16

①『本日の地震5回』

16日 17時58分 宮城県沖 M3.3

16日 14時09分 根室地方 M2.7

16日 11時44分 岐阜県  M3.9 震度2

16日 09時15分 岩手県沖 M4.0 震度2(最大)

16日 07時39分 青森県沖 M3.7

16日の月齢は3.1


②『Nictイオノ』

赤7(稚内0、国分寺1、山川0、沖縄6)

未精査。


③『プロトン』

衛星観測によると、12月15日23時45分UTに発生したプロトン現象は、静止軌道におけるエネルギーが10 MeV以上のプロトン粒子フラックスが16日0時55分UTに10 PFUを下回り終了しました。

現在の10 MeV以上のプロトン粒子フラックスは、2 PFU未満の静穏レベルで推移しています。


④『放射線帯電子、TEC』

静穏


⑤『篠原情報(12/16 10:29 更新)』

M6.9の中規模フレアが発生しました。太陽風の乱れが今夜以降到来しそうです。

昨日のX2.8大規模フレアに伴って発生した

CMEによる太陽風の乱れは深夜、17日1時頃に到来する可能性があります。

その場合、フレアの発生から丁度2日での到来です。

太陽風の速度はだいぶ高まりそうです。

磁場の強まりも到来して南向きに大きく変化すると磁気圏の活動は激しくなる可能性があり注目して下さい。


⑥『15日の活動度指数』

黒点数 121

黒点総面積 820

F10.7 144.3

地磁気K指数16、最大4


⑦『1.4万年前に地球を襲った「超巨大な太陽嵐」を示す古代樹木の年輪(David Bressan | Contributor)』

古代樹木の年輪分析から、1万4300年前の地球で放射性炭素濃度の劇的な増加があったことを、国際研究チームが明らかにした。

この放射性炭素のスパイクは、これまで知られているかぎり最大規模という、巨大な太陽嵐によって引き起こされたものだ。

コレージュ・ド・フランス、フランスの研究所CEREGEとIMBE、エクス=マルセイユ大学、英リーズ大学の共同研究チームは、フランス南部アルプス地方の都市ギャップ近郊を流れるドゥゼ川の侵食された土手から見つかった、古代の樹木の放射性炭素濃度を測定した。

研究チームは、年輪の1つ1つに注目することで、木が生きていたほぼ全ての年に生じた環境的・化学的変化を再構築することに成功した。

更にチームは、複数の木の断面を重ね合わせることで、数千年にわたる年輪の記録を構築した。

これらの半化石(化石化のプロセスが完了していない、生物の遺物)の木々はまず、年輪1つ分の薄さにまでスライスされた。

これらの薄片サンプルを分析した結果、1万4300年前に前例のない規模の放射性炭素の濃度が急増したことが判明した。

研究チームはこの放射性炭素スパイクを、グリーンランドの氷床コアから見つかったベリリウム同位体の測定結果と照合した。その結果、このスパイクが巨大な太陽嵐に伴う地球大気圏へのエネルギー粒子の大量放出によって生じたと結論づけた。

コロナ質量放出、又はフレアと呼ばれる事象においては、電荷を帯びた粒子が大量に放出され、太陽風に乗って地球に到達する。

フレアが地球に到達すると、太陽嵐によって地球の磁気圏が撹乱され、荷電粒子が地球の大気と衝突することによって新たな同位体がつくられる。

そのなかに、ベリリウム10及び炭素14(放射性炭素)といった放射性元素がある。樹木は成長するなかで、空気中の同位体を取り込み、組織に蓄積する。

今回の研究論文の筆頭著者であるエドゥアール・バール教授は、こう説明する。「放射性炭素は、宇宙線を端緒とする連鎖反応によって、上層大気の内部で常に生成されている。

科学者達は近年、太陽フレアやコロナ質量放出といった太陽の異常活動に、短期的なエネルギー粒子の放出が伴い、その記録は放射性炭素生成量の急増という形で残されることを発見した」バール教授は、コレージュ・ド・フランスおよびCEREGEに所属する研究者で、気候・海洋進化を専門にしている。

科学者達は、こうした太陽嵐が過去にどの程度の頻度で生じたのかを解明し、将来のリスクをより正確に推定しようとしている。

論文共著者である、リーズ大学数学研究科のティム・ヒートン教授は、こう指摘する。「巨大な規模の太陽嵐は、地球に甚大な影響を与え得る。こうしたスーパーストームにより、電力グリッドの変圧器に修復不能な損傷が生じ、大規模かつ広範囲な停電が数カ月にわたって続くかもしれない。

又、人工衛星にも、修復不能のダメージが生じ、利用できなくなる可能性がある。加えて、宇宙飛行士には重大な放射線リスクとなる」

木の年輪と氷床コアの記録から、過去1万5000年の間にこうした巨大な太陽嵐が、少なくとも9回起こったことが判明している(こうした過去の巨大な太陽嵐は、日本の研究者三宅芙沙にちなんでミヤケ・イベントと呼ばれている)。

直近のミヤケ・イベントは、1030年前及び1250年前に生じた。だが、今回新たに特定された1万4300年前の太陽嵐は、これまで確認されたなかで最大であり、直近の2回と比べると約2倍の規模だった。

ミヤケ・イベントの実態の解明は、まだ殆んど進んでいない。

測定機器を使って直接的に観察されたことがない為だ。太陽活動について、そして太陽が地球上の人間社会にもたらし得る危険については、まだ我々の知らないことだらけなのだ。

巨大な太陽嵐の発生原因は何か、発生頻度はどの程度なのか、発生予測は可能なのかといった疑問は、いずれも未解決のままだ。

直接観測されたなかで最大規模の太陽嵐は、1859年に発生したキャリントン・イベントである。

英国の天文学者リチャード・クリストファー・キャリントンは同年9月、太陽表面からの大規模な光の放出を観測。ほぼ同時刻に、天文台の磁気センサーでも障害が報告された。

その後の数週間にわたり、オーロラが日中に、赤道迄の全世界で観測された。

キャリントン・イベントは、現代のような無線コミュニケーションや電子機器の日常的利用が実現する遥か以前の出来事であった為、このとき損傷を受けたのは幸い電信線だけだった。

今回の論文でまとめられた、半化石の樹木に記録されていた1万4300年前の太陽嵐は、このキャリントン・イベントと比べて10倍から100倍の規模だったと推定されている。

米国海洋大気庁(NOAA)の宇宙気象予測センターは現在、太陽活動とインフラへの影響の監視を行っている。電磁シールドのない電子機器は、依然として干渉や受信妨害を受けるリスクが高い状態にあり、同様の極大事象が今発生すれば、我々のテクノロジー依存社会は壊滅的な打撃を受けるおそれがある。

半化石樹木に見られた1万4300万年前の放射性炭素スパイクが提示する、最終氷期における全球的炭素周期のインパルス応答関数)」と題した今回の研究論文は、学術誌『Philosophical Transactions of the Royal Society A: Mathematical Physical and Engineering Sciences』に、2023年10月9日付で掲載された。追加資料及びインタビューの提供は、リーズ大学の厚意による。


⑧『上記は昨日のデリンジャー現象関連』

リンジャー現象がこんなに多く発生する太陽サイクルはなかった。太陽がおかしい。


⑨『同、来年は太陽活動ピーク参照』

宇宙天気予報センターが、2024年1〜10月は太陽活動のピークになると予測、以前の想定よりも活発になる可能性があると発表。

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