地震ニュース

日本地震前兆現象観測ネットワーク 5582 '22 6/11

①『本日の地震4回』

11日 20時24分 福島県 M2.2

11日 14時51分 石川県 M3.0

11日 11時36分 福島県沖 M4.1 震度2

11日 07時52分 栃木県 M2.2

11日の月齢は12.0


②『本日のイオノ(21時現在)』

赤82(稚内1、国分寺39、山川34、沖縄8)

関東、赤が多い。


③『南海トラフ地震関連解説情報(6月7日気象庁)』

6月7日開催した第56回南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会、第434回地震防災対策強化地域判定会で評価した、南海トラフ周辺の地殻活動の調査結果は以下のとおり。

現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時(注)と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません。

(注)南海トラフ沿いの大規模地震(M8からM9クラス)は、「平常時」においても今後30年以内に発生する確率が70から80%であり、昭和東南海地震・昭和南海地震の発生から既に70年以上が経過していることから切迫性の高い状態です。

1.地震の観測状況

(顕著な地震活動に関係する現象)

5月2日16時08分に日向灘の深さ22kmを震源とするM5.0の地震が発生しました。この地震は、発震機構が西北西・東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、フィリピン海プレートと陸のプレートの境界で発生しました。

(ゆっくり滑りに関係する現象)

プレート境界付近を震源とする深部低周波地震(微動)のうち、主なものは以下のとおりです。

(1)四国東部:4月30日から5月11日

(2)紀伊半島北部から紀伊半島中部:5月18日から31日

2.地殻変動の観測状況

(ゆっくり滑りに関係する現象)

上記(1)、(2)の深部低周波地震とほぼ同期して、周辺に設置されている複数の歪み計で僅かな地殻変動を観測しました。周辺の傾斜データでも、僅かな変化が見られています。

GNSS観測によると2019年春頃から四国中部でそれまでの傾向とは異なる地殻変動が観測されています。また、2020年夏頃から紀伊半島西部・四国東部でそれまでの傾向とは異なる地殻変動が観測されています。加えて、2020年夏頃から九州南部で観測されている、それまでの傾向とは異なる地殻変動は、最近は停滞しているように見えます。

(長期的な地殻変動)

GNSS観測等によると、御前崎、潮岬及び室戸岬のそれぞれの周辺では長期的な沈降傾向が継続しています。

3.地殻活動の評価

(顕著な地震活動に関係する現象)

5月2日に発生した日向灘の地震はフィリピン海プレートと陸のプレートの境界で発生した地震で、その規模から南海トラフ沿いのプレート間の固着状態の特段の変化を示すものではないと考えられます。

(ゆっくり滑りに関係する現象)

上記(1)、(2)の深部低周波地震と地殻変動は、想定震源域のプレート境界深部において発生した短期的ゆっくり滑りに起因するものと推定しています。

2019年春頃からの四国中部の地殻変動、2020年夏頃からの紀伊半島西部・四国東部及び九州南部での地殻変動は、それぞれ四国中部周辺、紀伊水道周辺及び日向灘南部のプレート境界深部における長期的ゆっくり滑りに起因するものと推定しています。このうち、日向灘南部の長期的ゆっくり滑りは、最近は停滞しています。

これらの深部低周波地震、短期的ゆっくり滑り、及び長期的ゆっくり滑りは、それぞれ、従来からも繰り返し観測されてきた現象です。

(長期的な地殻変動)

御前崎、潮岬及び室戸岬のそれぞれの周辺で見られる長期的な沈降傾向はフィリピン海プレートの沈み込みに伴うもので、その傾向に大きな変化はありません。

上記結果を総合的に判断すると、南海トラフ地震の想定震源域ではプレート境界の固着状況に特段の変化を示すようなデータは得られておらず、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません。


④『篠原情報(6/11 13:05)]

M1.2の中規模フレアが発生。太陽風は低速(305Km)風が続いています。

⑤『9日の活動度指数』

黒点数 49

黒点総面積 170

F10.7 110.5

地磁気K指数合計は7、最大は3

F10.7は、106.4から110.5に増えた。

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