地震ニュース

日本地震前兆現象観測ネットワーク 5551 '22 5/11

①『本日の地震1回』

11日 14時27分 宮城県沖 M4.4

11日の月齢は8.8


②『南海トラフ地震情報(気象庁地震火山部)』

本日(5月11日)開催した判定会で評価した、南海トラフ周辺の地殻活動の調査結果は以下のとおりです。

現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時(注)と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません。

(注)南海トラフ沿いの大規模地震(M8からM9クラス)は、「平常時」においても今後30年以内に発生する確率が70から80%であり、昭和東南海地震・昭和南海地震の発生から既に70年以上が経過していることから切迫性の高い状態です。

地震の観測状況

(顕著な地震活動に関係する現象)

5月2日16時08分に日向灘の深さ22kmを震源とするM5.0の地震が発生しました。この地震は、発震機構が西北西・東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、フィリピン海プレートと陸のプレートの境界で発生しました。

(ゆっくり滑りに関係する現象)

プレート境界付近を震源とする深部低周波地震のうち、主なものは以下のとおりです。

(1)四国中部から四国西部:3月29日から4月13日

(2)四国東部:4月30日から継続中

地殻変動の観測状況

(ゆっくり滑りに関係する現象)

上記(1)(2)の深部低周波地震とほぼ同期して、周辺に設置されている複数の歪み計で僅かな地殻変動を観測しました。周辺の傾斜データ及びGNSS観測でも、僅かな変化が見られています。

GNSS観測によると、2019年春頃から四国中部でそれまでの傾向とは異なる地殻変動が観測されています。

又、2020年夏頃から紀伊半島西部・四国東部でそれまでの傾向とは異なる地殻変動が観測されています。加えて、2020年夏頃から九州南部で観測されている、それまでの傾向とは異なる地殻変動は、最近は停滞しているように見えます。

(長期的な地殻変動)

GNSS観測等によると、御前崎、潮岬及び室戸岬のそれぞれの周辺では長期的な沈降傾向が継続しています。

地殻活動の評価

(顕著な地震活動に関係する現象)

5月2日に発生した日向灘の地震は、フィリピン海プレートと陸のプレートの境界で発生した地震で、その規模から南海トラフ沿いのプレート間の固着状態の特段の変化を示すものではないと考えられます。

(ゆっくり滑りに関係する現象)

上記(1)(2)の深部低周波地震と地殻変動は、想定震源域のプレート境界深部において発生した短期的ゆっくり滑りに起因するものと推定しています。

2019年春頃からの四国中部の地殻変動、2020年夏頃からの紀伊半島西部・四国東部及び九州南部での地殻変動は、それぞれ四国中部周辺、紀伊水道周辺及び日向灘南部のプレート境界深部における長期的ゆっくり滑りに起因するものと推定しています。このうち、日向灘南部の長期的ゆっくり滑りは、最近は停滞しています。

これらの深部低周波地震、短期的ゆっくり滑り、及び長期的ゆっくり滑りは、それぞれ、従来からも繰り返し観測されてきた現象です。

上記観測結果を総合的に判断すると、南海トラフ地震の想定震源域ではプレート境界の固着状況に特段の変化を示すようなデータは得られておらず、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません。


③『アマ無線、運航会社に聞き取りへ 総合通信局』

知床半島沖で沈没した観光船運航会社が、業務での使用が認められていないアマ無線を使っていた問題で、北海道総合通信局は11日、現地で観光船業者への聞き取り調査を始めた。

11日は総合通信局の担当者が観光船業者2社の事務所で聞き取りを実施。違反は確認されなかったという。調査を担当する山田誠哉無線通信部長は「日常的にどういった通信機器を使っているか確認した。 

今後の調査で、もし違反になるような状況が認められれば、(行政処分について)判断する」と話した。

電波法は、緊急時を除き、業務でのアマ無線の使用を禁じている。 


④『本日のNictイオノ』

赤19(稚内2、国分寺0、山川10、沖縄7)

未精査


⑤『沖縄正相嵐警戒』

5/11 20:45-22:30 1時間45分

最大は22:30の +4.0MHz 13.4MHz


⑥『篠原情報( 5/11 13:45)』

X1.5の大規模フレアが発生しました。太陽風はかなり低速(266Km)になっています。


⑦『10日の活動度指数』

黒点数 53

黒点総面積 420

F10.7 115.8

地磁気K指数合計は1、最大は1

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